北九州市門司区に、九州を代表する名門「門司ゴルフ倶楽部」があります。 基本的にはビジターのみの予約は不可という厳格なメンバーシップコースですが、今回、幸運にもラウンドする機会に恵まれました。その魅力をレポートします。
なお、今回の予約ルートについては再現性がないため言及は控えますが、競技ゴルフの会場になることもあるコースです。「いつか門司でラウンドを」という目標を掲げてゴルフに取り組むのも、一つのモチベーションとして素敵ではないでしょうか。
門司ゴルフ倶楽部について
設計は上田治氏で、開場は昭和9年。あの中部銀次郎氏が育ったホームコースとしても知られています。

開場当時のクラブハウスは茅葺き屋根だったそうですが、現在はアントニン・レーモンド氏の設計によって建て替えられています。赤い屋根が周囲の緑に映える、非常に美しい佇まいです。

注目ポイント:和洋折衷の美学が宿る内装

門司ゴルフ倶楽部を訪れる際、ぜひじっくりと見ていただきたいのがクラブハウスの内装です。

どこを切り取っても絵になる空間ですが、センターには暖炉があり、冬には薪が焚べられ、その周りでコーヒーを嗜むこともできるのだとか。

私が特に心を奪われたのは、洋風な内装の中に「障子」が取り入れられている点です。 暖炉やシャンデリアといった西洋の象徴の中に、和の象徴である障子が違和感なく調和している様に圧倒されました。個人的な好みですが、「和だけ」「洋だけ」よりも、互いのエッセンスを感じるデザインに惹かれてしまいます。
メモラビリティホール
【17H】距離は短いが、最後まで気が抜けない
打ち下ろしのパー4です。 距離がないため、ティーショットで200ヤード程度運べば、セカンドは100ヤード弱。しかし、ここからが上田治氏の真骨頂。

グリーンは当然のように砲台。そして周囲をアリソンバンカーがガッチリと固めています。キャディさんからは「決してオーバーはダメ」と忠告を受けていたのですが……しっかりオーバーしてしまいました(笑)。幸い右奥のラフで止まってくれましたが、一打のミスが命取りになる緊張感があります。
【18H】赤い屋根と赤い橋が織りなす絶景

池越えのショートホールです。 左奥には赤い屋根のクラブハウス、右手前には赤い橋。池の青、芝の緑、そして構造物の赤が重なり合う景色は、まさに「映える」の一言。
ただし、景色に見惚れてばかりはいられません。グリーンの傾斜が強いため、ピンポジションの確認は必須です。ホールアウトした後、グリーン側からティーグラウンド方向を振り返った時の景色もまた格別です。

練習場について
練習場は少し珍しいインドア形式です。
- スタート室横にある籠のボールを持つ。
- 9番ホールを横切った先にある小屋へ。
- その中で練習。
ネットが目の前にあるため、弾道を確認するというよりは、ウォーミングアップとして体をほぐす程度の利用がおすすめです。 アプローチ・バンカー練習場は1番ティーグラウンドの奥にあり、そちらのボールを使用して練習可能です。
遠方からお越しの際のおすすめ:小倉駅の「かしわうどん」

関西方面などから遠征される場合、小倉駅を拠点にする方も多いはず。 そこでぜひ食べていただきたいのが、小倉駅の「かしわうどん」です。
駅ホームには複数の立ち食いうどん店がありますが、私のおすすめは1・2番ホームと7・8番ホームにあるお店(北九州駅弁当株式会社の運営)。 ちなみに1・2番ホームの店名は「ぷらっとぴっと」。プラットホームと「ふらっと立ち寄る」を掛けているのか、はたまた某ハリウッド俳優へのオマージュなのか……そんな妄想も捗る名前です。
甘辛く煮込まれた「かしわ(鶏肉)」の細切れが、九州らしい甘めの出汁と柔らかな麺に絡み、何杯でも食べられそうな美味しさです。九州は「ラーメンはバリカタ、うどんはヤワ」という文化ですが、この柔らかさがクセになるんですよね。
おわりに
今回は、歴史ある門司ゴルフ倶楽部の探訪記をお届けしました。 なかなか訪れる機会のない名門ですが、もしチャンスがあればぜひ足を運んでみてください。その際は、名物かしわうどんをセットで楽しむのをお忘れなく!
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