兵庫県西脇市に位置する「パインレークゴルフクラブ」。
関西を代表する難コースのひとつとして、設計者ロバート・トレント・ジョーンズ・jrの手腕が随所に感じられます。
その名の通り、松林と池が織りなす静謐な景観と、戦略的レイアウトが見事に融合しています。

設計者:ロバート・トレント・ジョーンズ・jrとは
ロバート・トレント・ジョーンズ・jr(Robert Trent Jones Jr.)は、アメリカを代表するコース設計家。
父ロバート・トレント・ジョーンズ・シニアは、難易度の高いヒロイックデザイン(英雄型)で知られ、
息子であるjrは、自然との調和とプレーヤーへの“選択肢”の提示を重視する設計が特徴です。
パインレークでもその哲学が随所に反映されています。
フェアウェイの傾斜、水の配置、バンカーの向きなど、リスクとリワードのバランスが絶妙。
国内では他に「ゴールデンバレーゴルフ倶楽部」や「桂ゴルフ倶楽部」なども手がけ、
いずれも挑戦意欲をかき立てる名コースとして知られています。
おすすめホール紹介
以下では、設計上とくに印象深い3ホールをご紹介します。
景観・戦略性・設計者の意図が感じられる代表的なホールです。
🏌️♂️ ホール3(OUT/パー4)
ヤーデージ:約429ヤード(バックティ)/ハンデ1。
右ドッグの打ち下ろしミドルホール。ティショットが右に行きすぎるとセカンドで狙うことが難しくなります。

セカンド以降はグリーン左に池、右には深いバンカー。「攻めるか、守るか」の判断が問われる構成です。

池とバンカーが視界に入り、グリーンが小さく見える緊張感。
リスクとリワードのバランスが象徴的で、序盤ながら設計の妙を味わえるホールです。
🌲 ホール16(IN/パー3)
ヤーデージ:約233ヤード(バックティ)/ハンデ10。
ピン位置によっては池越えとなるショートホールで、視覚的にも心理的にもプレッシャーがかかります。
特にピンが右手前に切られると、水面の存在が大きく広がり、難易度が一気に上昇。

この16番から18番にかけては、まさに“パインレークのアーメンコーナー”。
池と風、そして静まり返る松林がプレーヤーを包み込み、緊張と美しさが交錯する終盤の見せ場となるホール群です。
設計者ロバート・トレント・ジョーンズ・jrが描いた「挑戦の物語」を、最後まで心で味わえる名区間といえるでしょう。
🌅 ホール18(IN/パー4)
ヤーデージ:約430ヤード(バックティ)/ハンデ4。
奥に見える池に向かって打っていくティーショット。
セカンドは、池越えでグリーンを狙うという美しくも大胆な設計です。

ラウンドを締めくくるにふさわしいフィニッシングホール。
絵画のような景観に見惚れながらも、最後まで気を抜けない緊張感があります。
“ドラマチックな終幕”を演出する設計美が光ります。
🍽 昼ごはんのおすすめ:名物焼きそば

昼食でぜひ味わってほしいのが、クラブハウスレストランの「焼きそば」。
鉄板で香ばしく仕上げられたソース焼きそばは、シンプルながら深い味わいで、リピーターも多い逸品です。
ゴルフの疲れを癒し、午後のプレーに向けてエネルギーをチャージしてくれます。
🏠 クラブハウスとホスピタリティ
クラブハウスは外観・内装ともに質実剛健で落ち着いた佇まい。
華美さよりも素材の上質さと機能美を重視し、“凛とした風格”が漂います。
また、スタッフのホスピタリティの高さも特筆すべき点。
受付スタッフは丁寧でありながらフレンドリー。
“名門でありながら居心地が良い”というバランスが取れた接客が、多くのリピーターを生んでいます。

📅 予約方法・ご利用案内
パインレークゴルフクラブの予約は、公式サイトからの予約が最もお得。
Web限定プランや早割など、他サイトより安く設定されている場合が多く、空き状況もリアルタイムで確認できます。
👉 公式予約ページ(パインレークゴルフクラブ)
※土日祝日のキャンセルは、プレー日5日前からキャンセル料が発生(1人3,000円)。
🏆 過去の大会
- 三菱ギャラントーナメント(1987年)
- 関西オープンゴルフ選手権(1990年)
まとめ
松林と池、そしてロバート・トレント・ジョーンズ・jrの設計が融合したパインレークゴルフクラブ。
戦略性と美しさ、緊張感と癒し、そのすべてを一度に味わえるコースです。
質実剛健なクラブハウスと、温かなホスピタリティ。
名物焼きそばとともに、訪れるたびに“また来たい”と思わせてくれる。
まさに**「関西屈指の名コース」**と呼ぶにふさわしい存在です。


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